天井桟敷

〜無線は心の栄養剤〜

若者の無線離れ

JH3YKVのニュースエディターをされている7J3AOZ/白原OMのコメントで、18才以下のJARL会員が全国でわずか166人と聞きびっくりしました。学生会費(?)も検討されているそうで、良いことです。ただ、JARLだけの問題ではなく、その昔はKing of hobbyと呼ばれた無線界もここまで来たかという気がします。

わたしを含めて、しばらくQRTしていても復活してくる年代層は、小学生~高校生頃に大流行したBCL世代なんですよね。わたしも「月刊 短波」を良く読んでいました。ベリカードもたくさんもらっています。短波の海外放送---アンデスの声,ワライカセミから始まるラジオオーストラリア,ビックベンの鐘の音から始まるBBCなどなど---当時は海外旅行なんて夢の夢、外国から届いた電波を聞く---QSBのある中から聞こえる海外から直接届いた電波---興奮しました。

近所にアマチュア無線のアンテナが上がっていたこともあり、自らが電波を出して遠くの人と直接話せるアマチュア無線は憧れの趣味でした。おもちゃのトランシーバーでさえも憧れでした。


今はといえば、インターネットで海外の情報が文字または映像としてリアルタイムに入手できますし、海外旅行も珍しくなくなっています。携帯電話というおもちゃのトランシーバとは比べものにならない物を小学生でも使っています。若者にアマチュア無線をアピールするのは至難の業です。
大学で通信工学を専攻する学生でさえ、アマチュア無線に興味がない学生がほとんどなのが現状でしょう。

最近理科離れと言われていますがそれも当然、理科の授業時間が極端に減り、(アメリカの1/2程度)日本の子供は科学全般に興味が無くなっています(特に論理的思考力や観察力の低下が著しい)。クラブ活動も体育会系クラブばかりで、文科系クラブ(アマチュア無線も文科系クラブに分類されています)は衰退の一途です。
ただ学生が興味がないかと言えばそうではなく、アンテナ上げを手伝ってもらった学生の前で上げたアンテナで海外との交信をしてみせると、興味は持ってくれます。

今までアマチュア無線というものを知らないことが悪循環の始まりでしょうか。よくイベントでおこなわれている公開運用も、おじさん方がマイクに向かってひたすらしゃべっているだけではなく、一般の人(特に子供)にアピールできればいいですね。ARISSスクールコンタクトは良くできたプログラムだと思います。わたしも仕事柄、「子供のための科学の祭典」などで子供向けの実験・実習をおこなうことがあるのですが(ただし地学分野)、ニュースによるとたしかどこかのJARL支部が参加していましたが、こんなのを積極的に利用すべきだと思います。JARLさん。